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お知らせ 2025.04.30

ゴールデンウィーク真っ最中 アルテリッカも佳境!〈公演レポート中間編〉

ゴールデンウィーク真っ最中。新百合ヶ丘の春を彩るジャンルを超えた芸術祭アルテリッカしんゆりも佳境です。昭和音楽大学同伶会による若さ溢れるライブステージで開幕した4月初旬からちょうど折り返し地点。これまでの公演をかけ足で振り返ってみましょう。
◆クラシックコンサート
まずはクラシック。デビュー50周年の大谷康子と指揮者にしてピアノの達人、大井駿とのデュオコンサート。息もぴったりの演奏とお二人の飾らない人柄がにじみでたトークでも楽しませていただきました。特別ピアニストシリーズでは実力・人気ともに日本を代表する横山幸雄が意欲的なオリジナル曲を演奏リストに登場。アンコールにショパン:ノクターンop15-2 、ショパン:ワルツop64-1「子犬のワルツ」。演奏と選曲に奥行きの深さを感じたオーディエンスも多いはず。入江一雄、古海行子、本堂竣哉と旬の逸材が顔をそろえた「ザ・ピアニスツ」は、アルテリッカ期待のプログラムのひとつ。瑞々しい演奏からそれぞれの個性と才能が光るステージとなりました。
テアトロ・ジーリオ・ショウワでの藤原歌劇団によるオペラ鑑賞はアルテリッカの醍醐味のひとつ。今年は世界でもっとも有名な愛の物語「ロメオとジュリエット」を2日間にわたってダブルキャストでお楽しみいただきました。

◆初登場
麻生市民館大ホールに大旋風を巻き起こした初登場のアカペラグループ「リストラーズ」。昭和歌謡のオンパレードがアルテリッカの今年のテーマ「今、生きる昭和」とともにオーディエンスの胸を熱くさせました。
奄美の黒うさぎコンサートは今年で4回目。伝統芸能を未来へと継承する活気あるパフォーマンスは今年も健在。ラストは、「六調」踊りで盛り上がりました。
美川憲一をゲストボーカルに迎えた国府弘子トリオも話題を呼びました。シャンソン、ジャズ、昭和歌謡のヒット曲を存分にお楽しみいただいたスペシャルコラボ。極めつけのアンコール「愛の讃歌」でフィナーレに。
アルテリッカ初登場となったフラメンコ。ソロやアンサンブルで繰り広げられる圧巻のパフォーマンスは、まさに情熱の嵐。
映画と演劇のコラボが斬新なアートセンターオリジナル企画「新美南吉になりたかった正八」。俳優たちの歌や楽器演奏も交えて早逝した童話作家、新美南吉の人物像に迫りました。

 

◆「今、生きる昭和」

テアトロ・ジーリオ・ショウワに出現した特大スクリーンに驚きの声。映画「東京オリンピック」の作品スケールと見事にマッチしたオペラ劇場での上映となる、そのロビーには公開当時のパンフレットや昭和を懐かしむ赤電話を展示。実際に上映に使用する巨大なフィルム巻き取り機もお目見えし、休憩時間に人の輪ができました。「オペラ劇場での映画上映という新たな試みを次へとつなげたい」と、富山省吾アルテリッカしんゆり実行委員長は、終映後にアートボランティアはじめスタッフたちに抱負を語りました。4月最後の新百合ヶ丘の午後は、昭和を懐かしみつつ未来へ向かって検証する「今、生きる昭和」に相応しいひと時となりました。
アルテリッカしんゆり2025、5月に入っても注目公演がまだまだ目白押しです。チケットは、お早めにお求めください。