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お知らせ 2025.05.20
アルテリッカしんゆり2025 全公演を終了5/11〈公演レポート後半編〉
アルテリッカしんゆり2025は、5月11日をもって、全公演を終了しました。ここでは、後半の公演を振りかえってみます(前半の公演レポートはこちらから〉〉〉〉)。
◆アルテリッカでラストライブ
アルテリッカとともに歩んできたクアットロアリアは、オペラ歌手ならではの豊かな表現力で満場を魅了。ラストは舞台と客席が一つになって、童謡「ふじの山」を合唱しました(5/1昭和音楽大学ユリホール)。◆映画上映は、岡本喜八監督「江分利満氏の優雅な生活」と今村昌平監督「人間蒸発」の2作品。富山省吾アルテリッカ実行委員長はじめ映画人・映画監督がアフタートークに登壇し作品の魅力や監督のお人柄を語り合いました(5/1.2川崎市アートセンター映像館)。◆アルテリッカでのライブを最後に活動休止が伝えられたジャズ・アベンジャーズ。この日も疾走感あふれるステージでアンコール曲「Unite」まで、一気に駆け抜けました。メンバーの皆さんの今後の活躍に期待が寄せられます(5/2新百合トウェンティワンホール)。◆昭和音大マネージメントコースの学生企画・制作による「平和をうたう」は、被爆ピアノが物語る平和への願いを、歌や朗読、演奏、お話し、映像などで構成。静かな感動をもたらしました(5/3昭和音楽大学ユリホール)。

◆人間国宝、テレビの人気者、唯一無二のサウンド……
能と狂言で魅せる「人間国宝の競演」。今年は、「二人袴」(狂言・山本東次郎)、「半蔀」(能・友枝昭世)をお楽しみいただきました。演目への理解を深める馬場あき子による解説もアルテリッカが誇る財産のひとつといえるでしょう(5/3麻生市民館)。◆ハイハイも覚束ない小さなお子さんたちが、わらべ歌や影絵もでてくるお芝居の世界に興味津々。インクルーシブ・ベイビーシアター「かぜのうた」で、ご家族とともに芸術鑑賞の第一歩がスタートです(5/3.4川崎市アートセンター小劇場)。◆「クラシック・ファンタジー」と銘打ったトリオ・リベルタコンサートは、年代や国を越えた斬新な選曲。そして唯一無二のサウンドで今年も満場を魅了。鳴りやまぬ拍手に4曲、5曲とアンコールを重ねました(5/4昭和音楽大学テアトロ・ジーリオ・ショウワ)。◆落語をはじめ様々な演芸がギッシリと詰まったアルテリッカ演芸座。人間国宝、五街道雲助らお馴染みの顔ぶれに、今年はねづっちらテレビの人気者が登場し、客席を大いに沸かせました(5/4.5.6新百合トウェンティワンホール)。◆弱者を温かくみつめるドリアン助川原作・台本による「あん」。透明感あふれる澄んだ歌声がステージに響き渡りました。名もない人びとの人生に正面から向き合った舞台に、客席は深い感動に包まれました(5/4多摩市民館)。◆「子どものための音楽ショータイム」では、客席の子どもたちもステージの演奏に合わせて、飛んだり跳ねたり。ディズニーメドレーはじめ名曲の数々にハートをつかまれた大人も多いはず(5/5昭和音楽大学ユリホール)。

◆豪華絢爛
和太鼓の魅力と可能性を追求する梵天の圧巻のパフォーマンスは、まさにアルテリッカの華。カーテンコールで披露されたアルテリッカと梵天との縁をたどるエピソードに、胸を熱くされた方も多いことでしょう(5/5麻生市民館)。◆キンボー・イシイ指揮、笹沼樹チェロ独奏を迎えた東京交響楽団グリーンコンサートは、アンコール曲も含めてオールドヴォルザーク。躍動感あふれる指揮と温かなチェロの音でクラシックファンを魅了しました(5/6昭和音楽大学テアトロ・ジーリオ・ショウワ)。◆世代を超えて愛される児童文学「車のいろは空のいろ」をファンタジー色豊かなお芝居に。終演後のバックステージツアーでは、舞台上の空色タクシーとともに記念撮影も(5/6川崎市アートセンター小劇場)。◆ブロードウェイの喜劇王ニール・サイモン作品がアルテリッカに初登場。誰にでも起こる人生の喜びと哀しみを描いた劇団民藝「ローズのジレンマ」は、満場の温かな涙を誘いました(5/10.11川崎市アートセンター小劇場)。◆アルテリッカしんゆり2025、最後を飾ったのは、スターンサーズ・バレエ団「コッペリア」。ピーター・ライト版演出によるもので衣装や舞台セットも本場イギリスから。ソロから群舞まで、一糸乱れぬ絢爛豪華な舞台で観衆を魅了しました(5/10.11昭和音楽大学テアトロ・ジーリオ・ショウワ)。